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2015年07月10日

こどもの自立の始まりはいつから!

モンテッソーリ関連の書籍を読むとその中に「人間はいつごろから自立するのか」と学生に尋ねると「中学生の頃とか成人式を終えて就職するころ」が最も多いそうですが、実は1歳すぎたら自分の身の回りのことを自分でやろうとし始めるそうです。当ブログマスターもIT技術者として第一線で働き、定年後は専門学校でIT技術を教えていた時の体験として一部の学生の中には自分で自分の日常生活で直面する問題を解決しようとする意欲も、対応する能力も備わってないのに気づき「いったい、いつ頃から自分が直面する問題の解決意欲をなくするのか」を見出すのが懸案事項でした。

縁があって、セイント ジョセフィン モンテッソーリ スクール の事務面を担当しながらモンテッソーリの研修、県や市町村の育児研修を受け、さらにモンテッソーリ関連の書籍を読んでその中にヒントを見つけて目からうろこがでました。

それは、子供が育つ環境の変化が大きな要因であることが分かりました。それらを列挙すると、核家族化、自然との触れ合いの減少、生活環境の自動化で体を動かして(五感を使って)学ぶ場が少なくなった。都会化した地域では子供が地域で友達と遊べる環境の減少等に原因があると言われています。それに、共働きの家庭の増加により、仕事との兼ね合いで子供と十分ゆとりを持って接することが出来ない環境も影響しているそうです。

今日参考にした、「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ:相良敦子著」のなかに、こどもが1歳を過ぎて、自分でやろうとしたら、最初が時間が掛かるけど、辛抱強く待って子供が自分でやる喜びを体験させる。この日常生活の積み重ね、そしてできたら褒めてあげることで次々と出来る喜びを味わい健全に成長していくとあります。これが逆に日常的なことを出勤時間、仕事の都合等で時間がとれずに親が代わりにさっさとやってあげると子供が自分でする喜びを抑圧されて育つとそれが積み重なるとストレスがたまり、やがて無気力になるとのことを学びました。

自分でやることで出来ることの自信に繋がり、これが生きる力に繋がり、生涯学び続け、有意義な人生を築く基礎になることを学び、自分がこれまでに「どうして」、「いつごろから」自分でする喜びを失ったかの懸案事項を解決しました。



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Posted by moro at 14:39│Comments(0)教育方針
 
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